日記

違い

僕らは、明かりの消えたデパートの軒先でキスをしました。 行き交う人々に見つからないように辺りに目を配りつつも、 見つかってしまってもいいかなと、どこかお互いに了解しながらキスをしました。 雨の強い日でした。 僕の持っていた小さな折り畳み傘では…

僕の下で

彼女はねだるように唇を差し出してきた。 僕は平静を装いつつ、その様子を黙ってみていた。 それでも彼女は、僕の気持ちを見透かしたかのように、何度も何度も唇を突き出してくる。 ーやれやれ、でももう少しだけ。 僕はそのまま軽くキスをして、再び彼女の…

今年は20本の映画を劇場でみたようだ・・。 J・エドガー メランコリア TIME/タイム ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ヒューゴの不思議な発明 シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 ドライヴ スーパー・チ…

最近は、雨が続く。 現実的というか実務的というか、 とにかく僕の実存とは全く関係の無いところでモノゴトが動いていく毎日にあって、 まぁ、それはそれで充実してはいるんだけれど、 まぁ、それが所謂"大人になる"ということなのかなぁとか思ったりもする…

最近になって諦めなければならないモノの幾つかが見えてきたような気がする。 そして同時に「手に入れることのできたかもしれなかった将来」に対して反実仮想的な寂寥感を抱かずにはいられないでいる。 どうしてこうも生きにくいのだろうかと考える。 僕ので…

昨日の天気も思い出せないくらいに煩雑な思考状態にあって、Googleカレンダーによってのみ規定されている日常生活に身を置いているわけだけれど、その割には大したアウトプットもできない自分に苦い思いをしている。twitter上では、何時だって<空中戦>が繰…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」 雑感メモ3_何かおかしいような

3回目を懲りもせず、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見る@ミラノ。また拍手で終わるという、いまだにお祭り騒ぎでした。 でもしかし、ヱヴァンゲリヲン3回目ということで少し冷静にみると、これはあまりによく話が進みすぎではないか、などと邪推してしまう…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」雑感メモ2_「物語」はどこへゆく

今回は旧作との変更点が鮮明になった。加えて話の根幹の部分で大きく路線変更が行われているのを感じた。やはり様々な演出の変更は、サードインパクトを伴う「救済の物語」が大きく変更されていることに起因するのではないだろうか。ポイントは、たぶん「愛…

ついに公開「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」公開前の思い

再びエヴァに自分を仮託して見ることのできる喜びを噛みしめながら、そしてそれ以上に、僕たちはエヴァを通じて再び何かを共有している、あるいは共有できるんだという感覚に、顔をほころばせずにはいられないでいる、そんなネットのざわめきがひしひしと伝…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」雑感メモ1_初回行ってきた

ヱヴァンゲリヲン。予想をはるかに超えた完成度に驚き、感動した。感動した。結局新宿に加えて、結局渋谷でも、計2回見てしまった。ああああああああああああああああああああああああ。 新宿、渋谷の両劇場でも上映終了後には、拍手が起こり非常に清々しか…

ほぼ死んでしまった雑記帳に、再び戻ってっくる因果的な理由はないんだけど、 終わりなき日常を生きていると、説明できないことって多いよね、はは。

スカイ・クロラ

スカイ・クロラを見た。たしかにところどころやや冗長に感じるかもしれないが、非常によかった。 もともと森博嗣の「スカイ・クロラ」シリーズを原作として、脚本が書かれ映画化されたことを考えると、脚本に起こす段階で微妙になったのではという印象はたし…

夏休み友人が家族でフィンランドへ旅行に行く。彼女はもう他に行きたい国がなかったのか、北欧的な音楽やらに惹かれたのか、所さんのダーツの旅・世界地図バージョン的なことをした結果なのか、いやたぶん白夜をみたいからだろうが、まぁとにかくフィンラン…

廃園になった遊園地と、それとともに廃線になった線路。線路の周辺は好き放題に伸びた木々で覆われてはいるものの、60〜70年にかけては東京近郊における一大テーマパークとして一端を担い、当時は家族連れでにぎわったであろう面影は、想像に容易い。83年に…

「ノルウェーの森」が映画化だと!なんてこった!!監督 トラン・アン・ユン 公開 2010年予定 キャスト 未定

くいだおれ人形とかいう人形が別府に旅行したらしい。なぜ全国ニュースになるのだろう。もっと報道することがあるだろうに。それにわざわざ重そうな人形を抱えて、あちこちと旅行するというのも馬鹿げている。それに伴うテレビ局や記者も馬鹿げている。歩く…

りはびり

透き通る真っ青な「雨」が降ればいいのにと思う。雨だ、と気づいた次の瞬間には服が青く染まるような、そんな「雨」が降ればなんて素敵なのだろうか。天気予報の傘マーク的な「雨」。海を想起させるソウゾウ的な「雨」。雨にはうんざりだ。

ドウドウメグリの日々

やるべきことには手がつかず、いつまでたっても終わらない。いや、終わらせる気がない。目の前に積もった何かをじっと見つめている。まさに「雪かき」をしなければいけない気分でいる。春が来てなくなってしまえばいいのに。だからといって他に何かやりたい…

ここ数日はプレゼンの準備で忙しかったので、昨日発表を終えて再びまったりとした生活に戻る。担当の教官から与えられた論文を読み、学科のメンバーにその内容を紹介するというゼミのような授業。大学に入ってからあまりゼミ形式の授業をとったことがない。…

サカモトリュウイチとコバヤシヤスオの対談を聞きに、いや正確には単にサカモトリュウイチを見に行っただけだなんだけど、予想以上に面白い気分で会場を後にすることができた。ずっと昔に読んだ本を、大人になってからたまたま手にとり、読んでみたら意外に…

571回 12/2放送 アッシジ、サンフランチェスコ聖堂と関連遺跡群(イタリア) 572回 12/9放送 ボルドー・月の港 (フランス) 573回 12/16放送 サマルカンド-文化交差路 (ウズベキスタン) 574回 12/23放送 サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街)(スペイン) …

「神様」はなんの前触れも無く、突然姿を消してしまった。今までずっとそこにあったものだから、てっきりこれからもずっとそこにあるだろう、と安易に考えていたのが大間違いだった。早く自分の手の中に収めておくべきだったのかもしれない。ただそんな後悔…

明け方の空に思いを馳せて眠っても、朝起きるとたいていは日は高く上り、時には今日のようにいまいち気の晴れない曇天が広がっている。一日が既に終わってしまったような気分でいる。それでも朝の一連の作業はその日の気分とは関係なしに、いわば定式化され…

眠るために家に帰るような生活を終えたので、久しぶりの休みと決め込み、授業を欠席してひたすらに眠る。深く眠ることができた後は呼吸が非常に楽になる。

断片的な情報からでも推定することは容易で、その推定は大抵の場合当たっているものである。特に人間なんてものは案外単純なもので、その行動は本心を表しているか、本心を隠そうとしているかのいずれかしかなく、結局のところ、ある一つの行動の原理はひと…

今日が土曜日であることをすっかり忘れていた、ギリギリに入ったホームで一人はぁはぁと息を切らしながらそんなことを考える。ちょっとした興奮状態は、頬を刺す真冬の空気をもはじき返す。周りは一様にまぶたを重くし、うつむき加減で線路を見るでもなく見…

ここはどこ、わたしはだれ。

更新するのが久々すぎて、人のブログを勝手に更新しているみたいだ。ここはどこ、わたしはだれ。 思い出したくないようなことから、今後の人生におそらく影響するであろうことまで、案外内容の濃い3ヶ月であったかもしれない。伊豆旅行、成人式、免許合宿、…

2年生にしては多い14コマという履修状況にあって、その分もちろんテストは多い訳で、でもまぁなんとかこなせたんじゃないの、といった感じ。木曜から毎日9つこなし、ようやく一段落。 4月病とはよく言ったもので、新品のシラバスを前に、先学期の教訓も忘れ…

日曜日の昼下がりにコーヒーなんかを飲みながら山下達郎のサンデーソングブックを聴けることがこんなにもすばらしいことだったなんて。ここ最近は日曜日に家にいることがなくて、まぁそれはそれで充実した忙しさであったわけだけれども、こうやって家にいる…

「成城学園前まで先に参ります」東京にきたての頃、このアナウンスの意味がよくわからなかったんだっけ。東京生活3年目になりました。