明け方の空に思いを馳せて眠っても、朝起きるとたいていは日は高く上り、時には今日のようにいまいち気の晴れない曇天が広がっている。一日が既に終わってしまったような気分でいる。それでも朝の一連の作業はその日の気分とは関係なしに、いわば定式化されており、無意識のうちに行われる。部屋を暖かくしてからシャワーを浴び、お湯を沸かして、コーヒーをいれる。そしてパソコンに向かう。そして、数分後には外へ出かける。