日中、部屋の中にこもっていたせいで、雨が降り出したことに気がつかなかった。まだ16時という時間からか、まだ内廊下の蛍光灯には光がともっておらず、非常口をあらわす緑色の光だけが、ぼおっとあるだけだった。いくつかの新聞受けには、新聞が刺さったままだった。雨は冷たかった。まだ16時だというのに、あまりに暗いと感じた。冬至までまだ一ヶ月以上あるというのに、あまりに暗いと感じた。これからさらに暗くなるのが早くなるのかと思うと、少しばかり気が滅入った。