先週の木曜日の深夜に旅立って、金曜土曜と苗場にてスキーをしてきた。金曜の朝にバスを降ろされたときは、まだ朝日さえ昇っていない時間だったうえ、一旦積もった新雪が、強い風に舞い上げられて狂ったように吹雪いていたのだけど、つい昨日の午前中までの長いテスト期間が終わったことを思い出すと、開放感がまるで周囲の景色までも変えてしまったように感じられて、眼前のひどい吹雪もなかなか悪くないように思えた。ここ1、2週の間、引き篭もっていた自分の部屋に戻るよりは、はるかに充実していた。金曜日はそういった感じでやや吹雪いていたものの、土曜日は天気にも恵まれ雪質もよかったから、頂上からの景色もすべりもよかった。辺り一面真っ白だった。あの部屋に日常に帰らなければならないと漠然と思った。少し、実家のことが思い出された。