既に日は昇り、駅のホームにたつと正面に朝焼けが広がっていた。やましいことはないのだけれど、これは言わば朝帰りであって、会社や学校に向かう人々を尻目に、自分だけ帰路に着くというのは気分のいいものだった。一様に眠たそうで、皆、ぼんやりと前方約2…
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