時間が余ったので、本でも読もうかと思い、書籍部で適当な本を買って、部室へと向かう。今日が土曜日ということもあってか、普段に比べると、楽器を練習する吹奏楽部員は少なかった。練習を行う部員の演奏も、さほどミスがなくて、背景音楽とまではいかないまでも、何の気なしに買った本を読むには十分すぎる演奏だった。弱い光が奥の窓から申し訳なさそうに降り注いでいた。部室は少し埃っぽかった。