ベッドに潜り込んでから眠りにつくまでの間に考えることは、ひどく僕の頭を混乱させる。何かに縛られているというのは幻想であって、その大体は自分の判断の結果に過ぎない、そんなふうに、割り切れたならどんなに楽だろうか。
はっはっ、と小さく声に出してみた。声はひどく乾いているように思えた。今晩もまたうまく眠れない。