暑い暑いといいながらも,皆が久しぶりの夏空を楽しんでいるように思える日にあっては,こういった暑さに心から嫌気が差している人間もまた,それが,本当はよいものであるように感じしまうのだろうか.煩雑な日常のせいか,最近自分を取り巻く周囲の状況に対して俯瞰するような視点をもてないでいる.少なくとも僕という人間にとってはそれは重要なことであって,たしかに何かに没頭している自分も悪くないかもしれないのだが,それ以上に“日常”に埋没することへの嫌悪の感情が強いような気がしないでもない.いや恐怖か.まあ気がしないでもない,その程度のことなのだが.